knack(なっく)です。
僕は無農薬食用バラの会社の経営にも携わっているので
今回はその事について少しだけお話しさせていただきます。
今シーズンはかなり暖かいらしく
現在、当社が活動の拠点にしている山形県もさすがに雪が解けてきて少しずつ動植物も動き始めました。
この時期になるとバラを栽培されている方々から虫・病気の問い合わせをいただく件数も増えてきます。
昨年の入社以来、僕は様々な公的な場所で講演などをさせていただいております。
役人さん、農業士会、県や市の会合などなど。。。
聴かれる方は、僕なんか比べ物にならないくらい農業や植物の知識を持っている方がほとんどです。
それで大体の方は僕の話を聴くと「へぇ~、食用バラを、露地で、無農薬って、、、(そもそもムリでしょ!!)」
こんなリアクションです(汗)
当社に問い合わせをされる農家さん以外の一般の方々も、
当社に何か【特効薬】や【画期的な手法】があるのでは?といった雰囲気です。
僕はそもそも農業については食用バラしか知らないのでこれが[当たり前]だと思っていますが、
たくさんの方のリアクションを見る度に
おかげさまで「もしかしてウチがとんでもなくスゴい事をやってのけているのかも?」という錯覚に陥りそうになった事もあります(笑)
でも物事の原点に立ち戻って考えてみるとものすごい腑に落ちる事があって
先日、Twitterにこんな投稿をしました。
↓
https://twitter.com/knack39/status/1633282676986896390?s=20
この意味分かりますか?
このブログの読者さんには少しだけ種明かししますね。
まずは結論から先にお伝えしますね。
既存の農家さんの様に虫や病気を「避けよう」と思うから大変な作業であって、
万が一それができたとしても次の新たな次の虫・病気が発生して、
結局は堂々巡りになり自分でも何をやっているのか分からない状態に陥ってしまうという事です。
以下ご説明します。
僕の話を聴かれる農家さんや役人さんはそもそも虫・病気を「避ける」前提での話なんですね。
そうすると「農薬や液剤を使わなければ(そもそもムリ)」という発想になります。
当社のロジックだと全く逆の話なんです。
先述のTwitterのアブラムシはバラが美味しいから来ているんですね。
その満腹のアブラムシを食べに来るのはテントウムシです。
テントウムシ1匹でアブラムシを10匹くらいは食べるそうです。
テントウムシの天敵はハチやハエの類です。
例えば当社がアブラムシを何らかの方法で全部駆除したら、
テントウムシの世界にも甚大な影響が出て、
次にハチやハエにもとてつもない影響が出てくるといった形で生態系に順番に影響を与える事になってしまいます。
動物たちはムダな殺生はしません。
ちゃんと理由があって食べたり・食べられたりしているだけです。
ムダに殺すのは人間だけです。
それも経済活動だけの為に。
完全に人間の都合ですよね。
でも、、、(以前にどこかのメルマガでもお伝えしましたが)農家さんだって農薬を使いたくて使う人は少数派(なはず)です。
僕たち消費者が「早く」「安く」「大量に」を求めるから農家さんは農薬を使わざるを得ないというのが本音でしょう。
そういう農家さんが世の中の大半なので、
いくら僕がお話ししても「そんなの(早く・安く・大量になんて)無理」と頭ごなしに否定から入ります。
※でも実は、自分が家で食べる分だけ無農薬で栽培している農家さんは結構います。
ちょっと話を戻しますが、
当社の場合、虫・病気については「避ける」ではなく「共存する」のスタンスを貫いています。
そして「共存」→「(バラが)強くなる」へのシフト。
いくら生態系の維持とはいえアブラムシが必要以上にいてもバラにとって良い環境と言えません。
だから当社は「アブラムシに負けない(共存できる)バラが育てば良いだけ」と考えています。
これは人間だって動物だって植物だって同じ事です。
どんな生態系でも疫病や外敵は存在します。
それに打ち勝ったDNAだけが子孫繁栄します。
ここで人間の糖尿病を例にとりましょう。
糖尿病を治すには
①薬
②“自助努力”での体質及び生活習慣の改善
この2つしかありません。
ではあなたはこんな話を聞いた事がありませんか?
「糖尿病の薬を飲んでいるのに合併症を引き起こした」
そしてさらに悪化Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
①は結局のところ「悪い箇所にフタをしている」だけなんです。
だからまた(合併症みたいに)新たな悪い箇所が出てくれば、新しい「フタ」をしなければいけません。
そうするとどんどん薬漬けになっていく(だけ)。
根本的な改善には至っていないんですね。
本来の治し方は②しかないはずなんですが、
①のほうが「手っ取り早い」というだけでそちらを選ぶ人が多い。
※ツッコミが入る前に申し添えておきますが、僕は(健康オタクではありますが)医者でも何でもないのでもちろんこれらの病気はお医者さんの薬でしか治せない領域もあるでしょう。そこは例え話というだけの事でお聞き流しください
ここで言う
『糖尿病』を『アブラムシ』に、
『薬』を『農薬』に、
置き換えるとイメージしやすいでしょう。
【人間の場合】『薬』を使わずとも『糖尿病』を克服する身体づくり
【バラの場合】『農薬』を使わずとも『アブラムシ』を克服する身体づくり
こんなイメージです。
どちらも根本的な考え方は同じ事です。
だから「虫が来たから」とか「病気になったから」と言って慌てて何かを撒きまくる、、、
その前に!!
原点に立ち返って【どうしてバラに(虫や病気が)付く様になったのか】→【共存しても負けない、強いバラ作り】に意識を集中させたほうが良い気がするんです。
もちろん緊急で対策するケースも色々ありますが、
基本的にはどっしり構えて
【焦らず あわてず あきらめず】の精神で
バラと向き合えばきっと結果は出ます。
こちらが「嫌よ、嫌よ」と避けようとすれば相手はとことん追いかけて来ますし、
こちらが「来てよ、来てよ」と大歓迎の姿勢を見せれば相手はたじろぐものです。
この感覚、恋愛と一緒ですね(笑)
当社は露地で無農薬で育つ食用バラを作り上げる事に15年で3億円以上の投資をしています。
いまだ試行錯誤の繰り返しです。
おそらくあなたも同じだけの年月とお金をかければ自分なりの勝ちパターンが見つかるでしょう。
でもそこまでの決心がつかないという方には
現段階で当社がお伝えできる最短ルートをご案内しているまでです。
ですので当社に単発で相談されても1回の文章ではお伝えしきれない事が多過ぎるので、
有料にはなりますが【無期限アドバイス】を基本スタンスとしています。
野球の経験ゼロの小学生がいきなりメジャーリーグの打席でホームランは打てないですよね。
そこに辿り着くまでにはルールも覚えなければいけないし、優れたコーチも必要だし、身体作りも必要だし、かなりの練習量も必要です。
子育てをされたりペットを飼われた経験のある方ならこの感覚はお分かりいただけると思います。
ホント、あの手この手ですよね(笑)
植物も同じ事です。
中々一朝一夕にはいかないところが難しいところでもあり醍醐味でもあります。
だから育てる事は面白いし、育った時の達成感は格別のものになります!!
長文失礼しましたm(__)m
ではまた(@^^)/~~~
ではまた(@^^)/~~~
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