knack(なっく)です。
僕が専務を務めている食用バラの会社では『スマート農業』も積極的に取り入れています。
ここ1年で導入したのは、
①圃場内カメラ
②温湿度センサー
③全自動草刈ロボット
の3つです。
それぞれの詳細はまた別の機会にでも説明します。
これらはすべて地元の会社さんで導入しました。
ちなみにその会社さんに『直接』問い合わせをしたのは僕が最初だそうです(笑)
行政やJAが主導で導入するケースがほとんどだとか。
そして当の農家さんは何が設置されたかよく分からないってパターンも結構多いらしくorz
僕は元々機械とかツールで仕事をするのが好きなので何の抵抗もなかったのですが、
やはり新しいシステムやツールを導入するのって躊躇しちゃうんでしょうね。
1番のネックって何だろうなぁ?って考えると、
やはりこれだと思うんですよ。
↓↓↓↓↓
「(訳の分からないのを導入するよりも)自分が動けば良いだけ」
そう、コスト意識の違いなんです。
他業界から参入すると
「人が動く」=「コスト」
と考えますが、
農業界はその意識がゆったりしている感じがします。
この感覚が良いとか悪いとかの話ではなくて、
農業はやらなければいけない事がたくさんあるので
機械や他の人に自分の動きを教え込んだり頼んだりするより
自分が動いたほうが早いとか、、、
おそらくそんなイメージなんじゃないかと。
例えばですね、先ほどの全自動草刈ロボット。
当社の圃場は電気もないので太陽光発電で動かしています。
ロボット本体と太陽光発電システム、それに付属品や設置料も入れるとほぼ100万円かかります。
金額を聞いただけでさすがにドン引きしますよね。
1個数十円・数百円の作物を販売するのに100万円のシステムを導入するって!?
確かにそうかもしれません。
でも!!
当社の場合、今の圃場の面積を手動の刈払い機で作業しようと思うと年間300時間かかります。
時給1,000円のアルバイトを頼めば1年で30万円の人件費がかかります。
ロボットを導入しなければ
トータルコストは4年目以降に逆転します。
こういう事ってあなたの周りにはたくさんあるんですね。
家を建てる時に給湯器をエコキュートにすると初期費用はバカ高いけど、ランニング(維持費)で逆転するとか、
車のハイブリッドは燃費が良いから飛びつく人が多いけど、
同じ車格だとガソリン車の車両価格のほうがかなり安くてハイブリッドのランニングで逆転する事はかなり難しいとか、、、
他にもたくさんあります。
かと言って、
本当はface to faceで話したほうが心が伝わる内容をZoomで済ませてしまうとか
コスト意識を重視し過ぎると思わぬ誤算を招く事もありますのでご注意を(笑)
スマート農業に関して言えば、
農業界の保守的な考え方は必ずしも否定すべきものでもないし、
ロボット業界がそもそも農家さんの動きを細部まであまり把握しておらずシステムや機器が未成熟な部分もあるとか、
課題はたくさんあるので両業界の歩み寄りは必要なんですけどね。
まだ今の段階では「やってみなけりゃ分からない」ことがたくさんあり過ぎて
両業界とも判断がつかないというのが正直なところでしょうが、
「やってみなけりゃ気が済まない」のが僕の性格だし、
これは作物によってコストや時間に関する感覚も違うでしょうから、
「農家ならスマート農業を導入するべき!!」なんて大雑把な事は言いません(笑)
この草刈ロボットは
個人的には果樹は向いている気がします。
スマート農業に思うところがあれば
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